Proof of Delivery
Uber Direct は、配達品のピックアップ、配達、返却を確実に行うために配達パートナーが追加の手順を踏む必要がある配達に対して、配達証明による認証をサポートしています。
認証には以下の方法を使用できます。
- 署名
- バーコード
- 写真
- 身分証明書
- 暗証番号(詳細については「暗証番号」を参照)
これらの認証方法を使用すると、配達プロセスを確実に確認・検証できます。
¶ 認証を有効にする
対応するパラメータ(pickup_verification
、dropoff_verification
、return_verification
)を指定して、ピックアップ、配達、返却の認証手順を組み込むことにより、配達プロセスを強化することができます。これらの 3 つの認証の JSON 構造は一貫性を維持することが重要です。以下の例では、dropoff_verification
パラメータに注目します。
¶ 署名
以下の例では、配達パートナーは受取人の署名と名前を収集するよう求められます。ただし、署名者と受取人の関係を収集する必要はありません。
"dropoff_verification": {
"signature_requirement": {
"enabled": true,
"collect_signer_name": true,
"collect_signer_relationship": false
}
}
署名認証画像は、Proof of Delivery API コールを使用して取得できます。画像は 30 日間保存されます。
¶ バーコード
バーコードも配達証明の方法として使用でき、配達パートナーがピックアップまたは受け渡し時にバーコードをスキャンし、正しい商品をピックアップまたは受け渡していることを確認する必要があります。
重要
- 注文には複数のバーコードを設定できます。
- バーコードはピックアップ、配達、返却の際に使用できます。
- バーコードの値は、配達の作成後に Update Delivery API を使用して更新できます。
- ピックアップの認証バーコードの値を更新できるのは
courier_imminent
の前までです(つまり、配達パートナーがピックアップ場所から約 1 分の距離に近づくまで)。 - 受け渡しの認証バーコードの値を更新できるのは
courier_imminent
の前までです(つまり、配達パートナーが受け渡し場所から約 1 分の距離に近づくまで)。
- ピックアップの認証バーコードの値を更新できるのは
"dropoff_verification": {
"barcodes": [
{
"value": "W1129082649-1",
"type": "CODE39"
}
]
}
¶ 写真
写真機能を有効にすると、配達完了の証拠として、配達パートナーが配達場所で注文の写真を撮影する必要があります。
重要
- 写真は受け渡しオプションに「玄関先に置く」が設定されている配達では自動的に有効になります。
- 注文者への写真の提示は、販売業者が責任を持って自身のアプリから行う必要があります。
- 写真は (i) ダッシュボードから、または (ii) API 経由で返された URL からアクセスできます。
- 写真画像は Direct ダッシュボードに 7 日間保存され、API を通じて 30 日間利用可能できます(GET Delivery コール)。
"dropoff_verification": {
"picture": true
}
Proof of Delivery API コールを使用すると、以下のように写真認証画像を取得できます。
¶ 身分証明書
身分証明書とは、配達品を受け取った受取人の身元を確認するための視覚的な記録です。配達パートナーには、配達の際に、注文の受取人の政府発行の写真付き身分証明書(運転免許証やパスポートなど)の写真を撮影することが求められます。これは、配達品が本人に届けられたこと、その受取人が法定年齢に達していること(制限のある商品の場合)を証明するものであり、盗難または詐欺を防ぐのに役立ちます。
重要
- 身分証明書の確認には、制限のある商品の場合に必要です。制限のある商品とは、アルコール、タバコ、処方薬など、特定の配達規制または制限がある商品のことです。これらの制限は、安全上の配慮または法的義務によって設けられる場合があります。
- 身分証明書は受け渡し時のみ利用でき(「玄関先に置く」を除く)、配達品の返送には適用されません。この配達証明(POD)要件を持つ注文には、デフォルトで飲酒検査が有効になっており、自動的に「アルコール飲料を含む」というフラグが付けられます。
- 配達パートナーが身分証明書の確認を完了できない場合、配達品の返送が開始されます。
"dropoff_verification": {
"identification": {
"min_age": 18
}
}
¶ 複数の配達証明を組み合わせる
認証オプションは利用事例によって異なりますが、どのような場合でも、業界または配達する商品に応じて適切なオプションを選択することで、安全かつ確実に商品を届けることができます。
- ピックアップの認証:バーコード、写真、署名を使用できます。
- 受け渡しの認証:身分証明書の確認、バーコード、写真、署名、暗証番号を使用できます。
業種 | 一般的なピックアップの認証 | 一般的な受け渡しの認証 | 利用事例の例 |
---|---|---|---|
酒類 | バーコードまたは署名 | 身分証明書の確認 | 法的な年齢認証 |
食品・生鮮食品 | バーコードまたは写真 | バーコードまたは写真または暗証番号 | 高頻度に発生する注文の配達先間違い |
レストラン | バーコードまたは写真または署名 | バーコードまたは写真 | 高頻度に発生する不正行為 |
薬局 | バーコードまたは写真または署名 | 身分証明書の確認または署名または暗証番号 | 法的な年齢認証または本人確認 |
小売 | バーコードまたは写真または署名 | 署名または暗証番号 | 高額商品の発送 |
"dropoff_verification": {
"picture": true,
"barcodes": [
{
"value": "W1129082649-1",
"type": "CODE39"
}
],
"signature_requirement": {
"enabled": true,
"collect_signer_name": true,
"collect_signer_relationship": false
}
}
¶ 応答の例
受け渡しの認証が設定された配達では、dropoff.verification_requirements
オブジェクトの下の CreateDelivery
と GetDelivery
の応答の本文に以下のオブジェクトが含まれます。
"verification_requirements": {
"signature": true,
"barcodes": {
"value": "W1129082649-1",
"type": "CODE39"
},
"picture": true,
"signature_requirement": {
"enabled": true,
"collect_signer_name": true,
"collect_signer_relationship": false
}
}
¶ Webhook の例
暗証番号による認証を使用する配達の場合、すべての配達ステータスの Webhook と配達パートナーの最新情報に関する Webhook の両方のイベントの応答の本文には、以下のオブジェクトが含まれます。
"verification_requirements": {
"signature": true,
"barcodes": {
"value": "W1129082649-1",
"type": "CODE39"
},
"picture": true,
"signature_requirement": {
"enabled": true,
"collect_signer_name": true,
"collect_signer_relationship": false
}
}
配達が正常に完了すると、Webhook イベントの「delivered」と GetDelivery 応答のペイロードには、配達証明ファイルを参照する外部リンクが表示されます。応答のペイロードは dropoff.verification
オブジェクトの下に以下の JSON を持ちます。
"verification": {
"picture": {
"image_url": "<URL>"
},
"barcodes": {
"value": "W1129082649-1",
"type": "CODE39",
"scan_result": {
"outcome": "SUCCESS",
"timestamp": "2023-07-06T22:50:29.092Z",
}
},
"signature_proof": {
"image_url": "<URL>",
"signer_name": "John Doe"
}
}